「はー」と「ふー」

息を吐くとき、はーってしますよね。
それで冷えた手を温めたりしますよね。
この時の息は暖かいんです。
んで、ラーメンとか食べる時ふーってしますよね。
それで熱いラーメンを覚ましますよね。
この時の息は冷たい。


これって、断熱膨張の原理なんですね。


断熱膨張とは何か。
高校のときに習って以来、物理とはマッタク縁がなかった自分。
物理はすごくニガテ。
そんな私が簡単に説明しますと、断熱膨張とは熱の供給がない状態で気体が膨張することを断熱膨張と呼ぶのです。
反対に熱の供給がない状態で期待が圧縮される場合を断熱圧縮と呼びます。
気体を断熱膨張させるとその温度は下がり、断熱圧縮させると気体の温度は上がります。


これらの現象の身近な例で言えば、スプレー缶に穴を開けたときなどがわかりやすいでしょうか。
勢いよくガスが抜けた後缶が冷えてますよね。
あれです。
缶の中に圧縮されたガスが、外部からの熱の供給を無視できるほどの短時間で(←これが断熱)膨張する、ということで断熱膨張なわけです。
これがふーっとしたとき、口の中で起こってるわけですね。
唇をつぼめて息を吐き出すと口の中で息がいったん圧縮されます。
スプレー缶で例えると、口の中が缶の中いうことですね。
そしてその空気が吐き出され、断熱膨張、ということです。
それで息が冷やされるというわけですな。
確かこんな感じ。
はっはあ、なるほどねえ。
知らなかったよ。
試しに断熱膨張させないように、口の中が膨らまないようにしてゆっくりふーってやると弱々しいながら暖かい息が吐き出されます。


今後息をふーってするときは断熱膨張のことを思い出してしまいますね。


ちなみに、断熱圧縮の身近な例といえばやはりフェーン現象でしょうか。
風が山に沿って上昇し、そしてその後反対側を沿って下降するときの温度変化によって起こる現象ですね。
登る時は断熱膨張で気体の温度が下がり、下る時は断熱圧縮で気体の温度が上がるわけです。
最初に吹きつけた風は幾分水分を含んでいますが、断熱膨張により気温が下がり、その水蒸気が雲や水滴として凝結し、山を下る時には乾燥した風になります。
水分を含んだ気体と乾燥した気体では、乾燥した空気の方が温度変化が激しいので、地上に降りた風は高温になっているというわけです。
それがフェーン現象
確かこんな感じだったはず。
多分。