悪党商法にご用心

姉が職場の同僚にしつこく色々なものを勧められているそうだ。
その同僚(仮にAとしておく)はアムウェイamway)という会社のディストリビューターと呼ばれる販売員をやっているそうである。


なお、これよりアムウェイに対して批判的、否定的な意見を述べるので、そういうものを読み気分を害されると思われる方はこれ以上は読まないでもらいたい。


皆さんはアムウェイのことを知っているだろうか。
私は姉から話を聞くまではアムウェイというものを知らなかった。
聞いたことも無かった。
姉の話や私自身が調べて得た知識を総合して判断すると、どうやらマルチ商法、もしくはそれに限りなく近いことをやっているようである。


アムウェイは世界規模で事業を展開しているようで日本アムウェイ社の本社は渋谷にあるらしい。
栄養補助食品、いわゆるサプリメントのようなものや、鍋やIH器具などの調理器具を販売しているようだ。
どれも値段が高く、品質も悪くはないらしい。
トリプルXというサプリメントなどは12,000円もするし、小さな鍋一つで20,000円以上もする。
だが、お金に余裕がある人たちであれば全く問題にしないであろうし、それだけの価値があるのであれば高くても買うという人もいるだろう。
これだけなら我々庶民には買うのがためらわれるというだけだ。
何も問題はない。


では何がいけないのか。
それは事業展開の仕方がいけない。
やり方が汚いのである。


先に述べた「ディストリビューター」というアムウェイの商品を販売する販売員がいる。
姉の同僚のAもこれらしい。


ディストリビューターは販売員なので客に商品を勧める必要がある。
だがその勧誘の仕方がまずい。
まず他会社の商品を取りあえずけなす。とことんけなす。
コテンパンにけなす。そして脅す。
「その化粧品は肌に悪い」
「あなたの使ってる商品は質が悪いからすぐに変えたほうがいい」
「この商品なら安心である」
まあそんな感じでしつこく攻めるらしい。
そのときアムウェイの名前は出さないらしい。
何故そんなにしつこいかというと、ディストリビューターの給料は歩合制の部分があるようだ。
アムウェイの新規会員獲得一人によりいくら、自宅に一人呼んで商品の説明をすればいくら、など色々あるようだ。
なにやらねずみ講っぽい。


そういうわけでAを含むディストリビューター達はしつこく勧めてくるらしい。
いつでもアムウェイ社の商品を携帯しており、身体のどこどこのが調子が悪い、などそういった話題をしようとものならすかさず商品を取り出し勧めるのだ。
Aなどはアムウェイの補助食品を用いて作ったお菓子などを職場に持ってくるほどである。
ちなみにこのお菓子のレシピというのもアムウェイ独自のもので、使う材料はもちろん鍋などの調理器具もアムウェイ社のものでやるように決められているらしい。
Aに勧められて一度商品を買った別の同僚の方がアムウェイ以外の会社の商品を買ったときなど、Aから怒りのメールが届いたそうである。


お金のある人が高価なでいい商品を買うのは一向に構わない。
だが、それを無理やり、しつこく他の人にまで押し付けるのはどうであろうか。
実際数年前にアムウェイ社はマルチまがいの商法展開しているとして、政府から勧告を受けている。
また、アムウェイ社の商法を批判した本を書いた山岡俊介というジャーナリストは、その著書の事でアムウェイ社から訴訟を起こされているが(山岡裁判と呼ばれている)、今の所すべてアムウェイ社側の全面敗訴である。
興味があれば山岡氏の著書を読んでみるのもいいかもしれない。
ネットで調べれば「アムウェイ被害者の会」などというHPまである。
幾度もトラブルも起きている。
相当あくどいようだ。


ディストリビューターは隙を見せるとどんどん漬け込んでくる。
Aなどは日本に来て間もない外国人の方のこともターゲットにし始めているらしい。
一度買ってしまうと抜け出す事も容易ではない。
そういうシステムになっているのだ。


この話を今日聞いてよかった。
調べれば調べるほどアムウェイには手を出すな、という気持ちが強くなる。
絶対にやめたほうがいい。
もしこれからやろうとしている方がいれば、もう一度考え直して欲しい。
そして今まで知らなかった方は、これからアムウェイに引っかかることのないよう十分気をつけてもらいたい。


もっと詳しく知りたい方はgoogle検索で「アムウェイ」や「山岡裁判」などで調べてみると良いだろう。


追記:はてなダイアリーの「アムウェイ」の項目でも「マルチ商法を行っている会社」との説明がありました。
   また、「アムウェイ」を含む他の方の日記を見てみると体験談のようなものもあります。見てみてください。