今週のみえるひと

第三十八譚 勝機


無事にヒメノを救い出した明神。
剄の力を脚に乗せて超スピードを手に入れた。
そのスピードはコモンさえも上回り、徐々にコモンを追いつめていく。
しかし、明神の身体は傷が癒えたわけではなく、このまま戦いが長引けば持たないと言う。
明神もその事に気がついており、勝負を決めるべく動く。
互いに大技を出すには時間がかかる。
明神はコモンの手を取り、敢えて技の早撃ち勝負に持ち込んだ。


唸る明神の空(キャ)の梵痕(サン=スティグマ)。
コモンの腕に剄櫻が炸裂。
勝負は決まったかに見えたが、コモンは明神の剄を自分の腕ごと吹き飛ばし何とか直撃を避けた。
だが確実にダメージはあった。
互いに満身創痍。
顧問は最後の大技を繰り出す。
「大炎陣!!!」
数多の焔狐が一斉に立ちはだかる。
「これで最後だ・・・!」
この攻撃に明神はどう立ち向かうのか。


「頭ナデナデしてくれひめのん」
「はい!?」