今週のみえるひと

第三十七譚 うたかた荘 反撃開始


コモンと対峙するガク。
満身創痍ながらもヒメノへの愛を力に必死に戦う。


ガクについてきたモノを含む地蟲の3人は、ガクが時間を稼いでる隙に明神を助けるべく動く。


ガクはボロボロでコモンに一方的にやられてしまう。
ヒメノに心配されるも、彼女の頬の傷を見て更に怒りを燃え上がらせ果敢に立ち向かう。


地蟲たちのおかげで何とか動けるようになった明神。
だが、長老が言うにはこれは治癒ではないらしい。
彼等地蟲の魂を分け与え、明神自身の魂を活性させたのだと言う。
今、魂の力が全身を駆け巡っているはずだと。
さらに長老はこう続ける。


「何とかなると思っとった。あんたの髪が白かったから。」
「魂と体の規格が合っとらん人間。躯という器に収まりきらぬ大きな魂を持つもの…!!」


白い髪はその証だと。
魂は体の枠を超え、表皮のように全身を駆け巡る。
それ故に霊に触れられる。
そして、それは素晴らしき力だと。
長老はそう告げた。


激しい怒りを力に変えるガク。
魂の使い方を身体で感じた明神。
更にエージやツキタケ、ヒメノまでも身体を張ってコモンに立ち向かっていく。
そんな中、コモンの手によってヒメノは宙高く舞い上げられてしまう。
しかし魂を全身に駆け巡らせた明神は、以前に見た師匠の高速の移動術をモノにした。
そして間一髪ヒメノを抱きとめる。


「さあ、反撃開始だ!!」