金？勝利？

神戸のイルハンが退団する。
わずか3試合での解雇となった。
まあ、故障を抱えてるのを見抜けないで契約を結んだフロントも悪いし、故障を知っててそれでも金儲け、人気取りのために呼んだのだとすれば自業自得である。
もともと神戸はイルハンを補強第一に考えて呼んだのだろうか。
一番最初の補強でイルハンを獲得しようとは思わなかったらしい。
もちろんイルハンのFWとしての能力はそれはもうすばらしいものがあるし、獲得できれば確実に戦力UPになったはずである。
大物選手の来日は我々も嬉しい。
だが、今回の移籍が商業目的だったことは間違いないだろう。
イルハンサイドも本気で日本でやる気があったのかは疑わしい。
そうでなければ無断で帰国したり、来日するのを渋ったりはしないはずである。
目先の利益にばかりとらわれ、先のことを考えないで契約した結果がこれである。
イルハンの日本でのイメージは悪くなってしまったし、これからイルハンとベジクタシュ、神戸間で色々問題も出てくるだろう。
大損だ。

海外でも同じように利益ばかり考え失敗したクラブがある。
エル・ブランコである。
手薄な守備陣を補強せずに人気スター選手を獲得し、選手達のコンディションの調整よりも金儲けになるアジアツアーを優先し、その結果チャンピオンズリーグでもリーガでも、クラブ史上最悪の成績を残したレアル・マドリー。
チーム力はシーズンが進むにつれどんどん落ち込んでいった。
ベッカムが日本で公式戦初ゴールを決めていた頃に、既にこの状態を予期していた人もいる。
ある意味必然だったわけだ。
プレミアリーグのチェルシーも、同じように大金をはたいて大物選手を次々と獲得しているが、こちらはあくまで戦力の補強目的なのでリーガでもチャンピオンズリーグでも好成績を残している。
来期はコンビネーションも磨かれるだろう。
注目チームだろう。

金儲け目的のチームと勝利を目指すチーム。
どちらが最終的に勝つかは火を見るよりも明らか。
神戸とマドリー。
今年の失敗を乗り越えられるか。
カズさんファイト！